トイレの排水管から水漏れ！？原因や対処方法を紹介！

トイレの排水管から水漏れする原因

トイレの排水管から水漏れする原因は、「汚れが溜まっている」「固形物や異物などのつまり」「接続部品の緩みやパッキンの劣化」「排水管の老朽化や破損」などが考えられます。それぞれの原因や対処方法などを、詳しく紹介していきましょう。

・汚れが溜まっている

トイレの排水管は直接掃除できる部分ではないので、どの程度汚れているのか目視できません。そのため汚れが溜まっていてもなかなか気づけないのです。節水のために水量を少なくしている場合なども、水の勢いが弱く汚れが流れずに溜まっている可能性があります。

また、尿石などもこびりつきやすいので、定期的に専用の洗剤を流し込むなどのメンテナンスも必要です。どうしても汚れが取り除けない場合は、専門の業者に依頼して洗浄してもらうのをおすすめします。

・固形物や異物が詰まっている場合

トイレットペーパーを大量に流したり、水量が弱かったりすると、トイレットペーパーが詰まってしまいます。この場合は、60℃以下のお湯を便器に流すと、溜まっていたトイレットペーパーが溶けて解消される場合があります。この際に熱湯を流すと便器が破損する可能性があるので注意してください。トイレットペーパーや便などのつまりの他にもつまりの原因があります。

意外と多いのが、ズボンのポケットや、胸のポケットに入れた携帯電話や鍵、ハンカチなどを便器に落としてしまうケース。最近のスマホはサイズが大きいので、便器に落としても奥まで入っていくことは少ないですが、ガラケーなど小さいサイズの携帯電話や鍵は、簡単に奥まで入ってしまい、取れないこともあります。

排水管まで入ってしまうと、なかなか取り出すのは難しいですが、ラバーカップ（スッポン）がある場合は、試してみる価値があります。異物を取り出しても水漏れが解消されない場合や、異物が取り除けない場合は早急に専門業者に連絡してください。水漏れがひどい場合は止水栓を閉めるなどして、被害が広がらないように注意しましょう。

・接続部品の緩みやパッキンの劣化

タンクや排水パイプなどの接続部分から水漏れが起きている場合は、ナットの緩みなどが考えられます。ナットが緩んでいたら締めなおしてください。また、ナットが錆びている場合などには交換が必要です。それでも水漏れが解消されない場合は、パッキンの劣化が考えられます。止水栓を閉めてからパッキンを交換しましょう。

パッキンはホームセンターやネットで購入でき、自分でも交換できますが、自信のない場合は、水回りの専門業者に依頼するのをおすすめします。

・排水管の老朽化や破損

排水管は長年使用していると、劣化して破損しやすくなります。その場合は排水管自体の交換が必要になります。

排水管が老朽化している場合は、破損部分を防水テープでふさいだりなど応急処置をしても、違う箇所から水漏れを起こす可能性も考えられます。とりあえず止水のための応急処置をした後は、早めに専門業者に依頼するのをおすすめします。

予防と注意点

排水管の水漏れ予防には、日ごろのメンテナンスが大事です。定期的な部品の交換や、排水管を詰まらせないために、定期的に専用の洗剤を流し込むのも効果的。専門業者に依頼して高圧洗浄を行うこともおすすめです。高圧洗浄は、排水管に専用のノズルを入れて、高圧で水を送り込んで逆噴射することにより汚れをかき出します。その後さらに高圧水を流し込むことで細かい汚れも洗い流せます。

普段気をつけることとしては、トイレットペーパーを大量に流す場合です。節水タイプのトイレは水量が弱いので、常に大洗浄で流すなどの工夫も必要です。そして、トイレに行く時はポケットから携帯電話などを取り出し、ジップ付きのポケットに入れると間違って落とすことが防げます。携帯電話は首からぶら下げておくと安心ですね。

トイレの壁や床から水漏れを発見した場合

壁や床で水漏れを発見した場合は、給水管か排水管のどちらかに水漏れの可能性が考えられます。確認方法は、水道を使っていない状態で水道メーターを確認すること。水道メーターがまわっていれば給水管、まわっていなければ排水管が原因と考えられます。

配管自体に問題がある場合は、自分で水漏れを解消するには難しくなります。マンションなどに住んでいる場合は下の階にも被害が及ぶ恐れもあります。止水栓を閉めて、水漏れ部分に雑巾などを当てるなどして、できるだけ被害が広がらないようにして、早急に専門業者に連絡しましょう。

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監修者

主任

藤本 久幸

《略歴》

弊社指定の水道メンテナンス研修プログラムを修了し、高度な技術と知識を身に着け年間約800件の現場で対応を行う水回りトラブル解決のエキスパートである。
実際に様々なトラブルの対応を行った経験から水回りのトラブルでご家庭で実践可能なことから、トラブルを予防するために行えることをお届けしたいと思っています。