セスキ炭酸ソーダを使いこなそう！キッチンのシンクの掃除方法を詳しく解説

キッチンのシンクを掃除する方法を押さえよう

キッチンのシンクでは簡単な手洗いを行うほか、食材や食器も洗う関係で、さまざまな汚れがたまりがちです。

見た目がよくないのはもちろんのこと、衛生面からいっても好ましい状況ではないので、汚れを一度きれいに落とす方法をぜひ押さえてみてください。

今回はキッチンのシンクを洗えるグッズの一つである、セスキ炭酸ソーダの基本や使い方についてご紹介します。

セスキ炭酸ソーダとは何？

重曹に比べ、セスキ炭酸ソーダは聞き慣れない名前かもしれません。

決して特殊な洗剤ではなく、重曹やクエン酸と同じく掃除によく使われる天然素材の一つであり、近隣のスーパーなどでよく売られています。

価格がそれほど高くなく、形状は白い粉であるなど重曹との共通点が多く、使用や購入にあたってそれほど抵抗はないでしょう。

・セスキ炭酸ソーダと重曹の違い

どちらもアルカリ性の物質であり、酸性の汚れを落とすときに重宝します。

違いはpHの強度であり、セスキ炭酸ソーダのほうがより強いアルカリ性となっています。

そのため、重曹では落ちきらなかった酸性の汚れも、セスキ炭酸ソーダを使うと落とせることが多いのです。

重曹などで落とせるか不安なほど酸性の汚れが強いときなど、最初からセスキ炭酸ソーダを使うのもよいでしょう。

このようなpHの強度のほか、研磨剤として使えるかどうかも、両者には違いがあります。

重曹は粒が大きく、水にやや溶けにくいため、研磨剤としてこびりついた汚れなどへ直接振りかけてこするといった使い方もあります。

しかしセスキ炭酸ソーダは水に溶けやすく、研磨剤としては使えません。

重曹とは共通点が多いものの、上記のような明確な違いもあるので、うまく使い分けてください。

・セスキ炭酸ソーダはいつ使うとよい？

キッチンのシンクを掃除するにあたり、セスキ炭酸ソーダは必須の準備物とまではいえません。

スポンジや中性洗剤などのように、これがなければ掃除が始まらないといったものではないので、状況に応じてご用意ください。

たとえば重曹が手元にあればまずはそれで掃除し、汚れが落ちないようならセスキ炭酸ソーダを買い足すといった対応はおすすめです。

一方、重曹でも何とか汚れは落ちるものの、少し力不足のように感じるときは、セスキ炭酸ソーダを早めに用意するのもよいでしょう。

判断に迷うときは手持ちの洗剤やグッズなどを用いて一度キッチンのシンクを掃除し、汚れの落ち具合などに応じて判断するとよいです。

セスキ炭酸ソーダを使ってみよう！

セスキ炭酸ソーダを掃除に使うときには、一般的に水へと溶かします。

先にご紹介した通り、セスキ炭酸ソーダは水によく溶けるので、掃除用の洗浄水を作るのは重曹よりも手間がかかりません。

作った洗浄水を汚れへ振りかけ、スポンジでこすると、頑固な汚れも簡単に落とせます。

・スプレーを使うのがおすすめ

セスキ炭酸ソーダを溶かした水をそのままキッチンのシンクへとかけてもよいものの、スプレーを使ったほうが効率的です。

洗浄水を霧状にして噴射すると、シンク内の垂直部分も含め、広範囲にうまく振りかけられます。

各部位の汚れ具合に応じて洗浄水の量も調整しやすいので、空いているスプレーボトルがあればぜひ活用してください。

・洗浄水の量について

セスキ炭酸ソーダは重曹のように腐るものではなく、長期間保存できますが、水に溶いたものはあまり日持ちしません。

一般家庭のシンクを掃除するだけならそれほど大量の洗浄水は必要なく、一度に大量のものを作ると余りやすいです。

大掃除をしているときでない限り、余った洗浄水を使う機会がほかにあまりなく、結局捨てることになるのでご注意ください。

適量がわからないときはまず少量を作り、足りないときは都度追加するといった形で洗浄水を用意するとよいです。

なお、セスキ炭酸ソーダはシンクの掃除にしか使えないわけではなく、その他の部位の酸性汚れにも使えるので、余ったときはコンロ周りなど別の掃除に活用するとよいでしょう。

セスキ炭酸ソーダを使う際の注意点

先述の通り、セスキ炭酸ソーダは重曹よりも強いアルカリ性をしており、素手で触れると肌荒れしやすいです。

重曹を使った掃除を普段素手で行っており、とくに問題は起きていない方も、セスキ炭酸ソーダを使うときはゴム手袋を使うことをおすすめします。

使用上の注意は商品の説明書きに記載されているので、初めて使うときはよくご確認ください。

・汚れとの相性に注意

重曹よりも強いアルカリ性であるセスキ炭酸ソーダは、酸性の汚れには強いものの、それ以外の汚れを特別に落とす効果はありません。

キッチンのシンクのなかには酸性の汚れは多いものの、アルカリ性の汚れも少なくないのです。

シンクをきれいにできる万能の洗剤ではないので、向いているシーンや汚れにはよくご注意ください。

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監修者

主任

藤本 久幸

《略歴》

弊社指定の水道メンテナンス研修プログラムを修了し、高度な技術と知識を身に着け年間約800件の現場で対応を行う水回りトラブル解決のエキスパートである。
実際に様々なトラブルの対応を行った経験から水回りのトラブルでご家庭で実践可能なことから、トラブルを予防するために行えることをお届けしたいと思っています。