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水のコラム

湧き水が育む大分県の自然|名水と暮らしのつながり【水道職人:プロ】

2025年08月05日 2025年08月05日 その他


大分の街を歩いていると、水の澄んだ水路を眺めたり、ドライブ中に立ち寄った湧き水で喉を潤したりと、訪れた多くの方が水の美しさを実感されるのではないでしょうか。


実は大分県には、古くから地域の人々の暮らしに深く根ざした「湧き水文化」があります。

古くから山により育まれてきた豊かな地下水は、現在も多くの人々の生活を支え、訪れる人に癒しを提供しています。


そこで今回は、大分の湧き水の秘密や地元で愛され続けている名水スポット、そして湧き水とともに歩んできた人々の暮らしの知恵などなどについてご紹介したいと思います。



なぜ大分は湧き水が豊富?



「大分の水はきれい」とよく言われますが、そこにはちゃんとした理由があります。

実は、大分県は湧き水が生まれる条件が奇跡的にそろった、とても恵まれた土地なんです。


まず、大分は九州の中でも特に雨の多い地域として知られています。

年間降水量は全国平均を上回り、特に山間部では豊富な雨に恵まれています。


そして、阿蘇や九重といった火山地帯では、降った雨が溶岩や火山灰の層をゆっくりと浸透していきます。

この過程がまさに、天然の浄水器のような働きをするんだそうです。


雨水は地中深くに染み込みながら、岩石や土壌に含まれるミネラルを溶かし込み、不純物は自然にろ過されていきます。

こうして何年、何十年もかけて育まれた地下水が、やがて地表に湧き出してくるというわけです。


さらに興味深いのが、臼杵市や津久見市周辺に広がる「カルスト地形」の存在。

これは石灰岩が雨水や地下水によって溶かされてできた特殊な地形のことで、地下には洞窟やトンネルのような水の通り道がたくさんできています。

この天然の水道管の存在のおかげで、より美しいままの状態で地表に流れ出ることができるんだそうです。


また、大分県には多くの断層が走っているのも特徴です。

地震の原因ともなる断層ですが、実は水にとっては重要な「出口」の役割も果たしています。


地下深くを流れる水が断層を通って地表に湧き出すことで、各地に湧水地が形成されているんですね。


このように大分は、湧き水が生まれるための多くの条件が見事にそろった、まさに「水の国」と言える存在なんです。


地元で親しまれる名水スポット



大分県内には、地元の人たちに愛されながら長年親しまれてきた湧き水スポットがたくさんあります。


竹田湧水群(河宇田湧水)|名水百選の大出水量スポット


竹田市入田地区にある竹田湧水群は、昭和60年に環境省により名水百選に選ばれた、大分県を代表する湧水地です。

その中核となる「河宇田(かわうだ)湧水」は、なんと1日あたり約6〜7万トンもの水が湧き出る、日本屈指の大規模湧水地として知られています。


「6万トンってどのくらい?」と思われるでしょうが、これは25メートルプール約240杯分に相当する膨大な量です。

しかも水温は年間を通じて16℃前後と安定しており、夏は涼しく冬は温かく感じられる心地よい水なんです。


地元では生活用水として利用されているほか、この名水を使った豆腐づくりや地域の温泉施設でも活用されています。

観光客向けには水汲み場や散策路も整備されており、多くの人がペットボトルを持参して「本物の名水」を求めて訪れています。


男池湧水群(由布市)|森に囲まれた癒しの聖域


由布市にある「男池(おいけ)湧水群」は、その名前からは想像できないほど美しく神秘的な湧水地です。

こちらも名水百選に選ばれており、原生林に囲まれた静寂な森の中で、透明で美しい水が静かに湧き出しています。


1日の湧出量は約2万トン(毎分約14トン)、水温は年間を通じて12〜12.6℃とほぼ一定で、真夏でもひんやりとした涼しさを感じることができます。

森林浴と合わせて楽しめることから、写真愛好家や自然散策を楽しむ人々にも人気の高いスポットです。


湧き水と暮らす大分の人びと



名水の恵みは、ただ観光地として眺めるだけのものではありません。

大分では今もなお、湧き水とともに暮らす人々の文化が色濃く残っています。


今も続く「水くみ文化」


大分では今でも湧き水を汲みに行く習慣が根強く残っています。

早朝から夕方まで、ペットボトルやポリタンクを手にした人々が湧水地に列を作る光景は、大分ではごく日常的な風景。


「この水でお米を炊くと違う」

「お茶の味が全然違う」

「コーヒーがまろやかになる」


などなど、地元の方々からもそんな声がよくあがるほど。

水道水でも十分きれいな日本ですが、それでも湧き水の味わいには特別なものがあるようです。


名水が育む豊かな食文化


大分の食文化を語る上で、湧き水の存在は欠かせません。

「名水豆腐」「手打ちそば」「地酒」など、大分を代表する名産品の多くが、この豊かな湧き水によって支えられています。


特に臼杵のフグ料理や日田のうなぎ料理は、名水あってこその美味しさと言われています。

水のやさしい味わいが素材の良さを引き立て、料理や加工品に独特の深みを与えているのだそう。


「水が変われば味も変わる」とよく言われますが、大分の湧き水はまさにその力を持った存在と言えますね。


みんなで守る水の恵み


最近では、貴重な湧き水を守り育てる活動も各地で活発になっています。

地域の保全団体が定期的に湧水地の清掃を行ったり、雑草の除去やゴミ拾いを実施したり。


また、水質の定期的な調査を通じて、湧き水の健康状態をチェックする取り組みも行われています。


湧き水を未来へつなぐために



湧き水は確かに自然からの贈り物ですが、その恵みが永遠に続くとは限りません。

環境の変化や人間の活動によって、水質が悪化したり湧出量が減少したりする可能性は常にあります。


実際に、全国的には湧き水が枯れてしまったり、汚染されて使えなくなったりしたケースも多数報告されています。

だからこそ、私たち一人ひとりが水を大切に使い、きれいな状態で自然に返していくことが重要なんです。


大分の美しい湧き水を10年後、20年後も楽しめるように、水と共に生きる大分の文化を、これからも大切に育んでいきたいですね。



監修者

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主任

藤本 久幸

《略歴》

弊社指定の水道メンテナンス研修プログラムを修了し、高度な技術と知識を身に着け年間約800件の現場で対応を行う水回りトラブル解決のエキスパートである。
実際に様々なトラブルの対応を行った経験から水回りのトラブルでご家庭で実践可能なことから、トラブルを予防するために行えることをお届けしたいと思っています。

大分のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「おおいた水道職人(大分水道職人)」

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