【キッチントラブル】シングルレバー混合水栓からの水漏れパターンと対処法

キッチンの水栓からの水漏れトラブルで困っていませんか？トラブルを解決するためには、どんなトラブルがなぜ発生しているのか？を見極める必要があるでしょう。今回は、一般家庭での導入も多いシングルレバー水栓の水漏れトラブルについて解説します。

シングルレバー混合水栓とは？

キッチンに取り付けられている水栓は、大きく分けて2種類に分類されます。この種類によって、水漏れした際の修理対応方法も違ってくるので、まずは自宅の水栓がどのタイプなのかを見極めましょう。

キッチンの水栓を見極める際にポイントとなるのが、ハンドルの数です。ハンドルとは、水を出す際にひねったり押したりする部分を言います。このハンドルが一つのタイプを、シングルレバー混合水栓と呼びます。蛇口が2つ（お水とお湯）のタイプを2ハンドル混合水栓と言いますが、キッチンで新しくこちらのタイプを導入する方はほとんどいません。古い住宅にそのまま残っているケースはありますが、多くのご家庭では、シングルレバー混合水栓を使われているのではないでしょうか？

さてそんなシングルレバー混合水栓ですが、パッキンやスパウト、スパウトの中のバルブカートリッジ、ハンドルと、さまざまな部品が組み合わさって構成されています。シングルレバー混合水栓から水漏れする場合、これらの部品のいずれかにトラブルが発生している可能性が高いです。

水漏れパターン3つ

シングルレバー混合水栓の特徴がわかったところで、次は実際の水漏れパターンについてチェックしていきましょう。

このタイプの水栓で水漏れする原因は、主に以下の3つです。

★バルブカートリッジの破損や劣化

シングルレバー混合水栓の水漏れトラブルの原因として、もっとも多いのがバルブカートリッジです。水栓内部のスパウトの中に収納されている、シングルレバー混合水栓ならではの部品ですが、長年利用していると経年劣化による故障や破損が起きやすくなります。

バルブカートリッジの破損や劣化によって生じるのは、以下のような水漏れ症状です。

・レバーの下部分から、ぽたぽたと水が落ちる（水を使っているとき限定）

・スパウトの下や胴体部分から水が出る（水を使っているとき限定）

・レバーを一番下まで下ろしても、水が止まらない

このようなケースで、バルブカートリッジの破損や劣化が疑われます。新しいバルブカートリッジを購入し、交換すれば修理できます。

★パッキンの劣化

スパウトから水漏れしている際に、バルブカートリッジを交換しても問題が解決できないケースもあります。

この場合に疑わしいのはパッキンの劣化です。水栓を設置してから10年以上が経過している場合、バルブカートリッジだけではなく、接合部に使われているパッキンも傷み、本来の機能を発揮できていない可能性があります。こちらも同時に交換することで、トラブルは解消されるでしょう。

★止水栓のナットの緩み

水栓の水漏れトラブルは、シンク下の目に見えにくい部分で発生するケースもあります。シンク下の収納に水が溜まっていたり、キッチン床にまで水が漏れたりして初めて気づくケースがほとんどです。

この場合に考えられるのは、止水栓のナットの緩みです。設置から長い時間が経過していると、振動によって少しずつナットに緩みが生じてしまう可能性があります。この場合、再度ナットをしっかりと締めつけることで、水漏れトラブルは解消します。ナットを締めても水が止まらない場合は、内部にあるパッキンの劣化を疑いましょう。

自分でできるバルブカートリッジ交換方法

シングルレバー混合水栓から水漏れした場合、バルブカートリッジやパッキンの交換であれば、セルフ修理も可能です。部品と道具を用意したら、あとは自分で作業するだけなので、非常に手軽で経済的です。

バルブカートリッジの交換手順は、以下のとおりです。

1.止水栓を閉める

2.シングルレバー混合水栓の前面についているねじを緩める

3.レバーハンドルを取り外す

4.スパウトを回して取り外す

5.バルブカートリッジを新しいものへと交換する

6.スパウトとレバーハンドルを取り付け、ねじを締める

レバーハンドルのねじは、通常カバーでおおわれています。水とお湯を示す赤青模様のマークがカバーになっているケースが多いので、取り外してみてください。見当たらないときには、水栓の説明書をチェックしましょう。

女性の場合は、スパウトの取り外しに多少力が必要となります。回す方向は反時計周りなので、間違えないようにしてください。バルブカートリッジそのものは、特に固定されているわけではないので、簡単に取り替えられるでしょう。

メーカーや水栓によって使用するカートリッジが異なりますから、自宅のタイプに合うものをあらかじめ用意しておいてください。

決して難しくはない作業内容ですが、水栓によっては作業が難しかったり、強い力が必要になったりすることもあります。こんなときは無理をせず、専門の修理業者を手配するのがおすすめです。

大分県でシングルレバー混合水栓水漏れに困ったら

おおいた水道職人は、大分県内にて水回りの修理を幅広く請け負っています。別府市、中津市、佐伯市にお住まいの方も、ぜひお気軽にご連絡ください。

バルブカートリッジやパッキンの交換も、しっかりと対応いたします。水栓に関する知識がなくても大丈夫です。修理のプロが、ご自宅までうかがって適切に対処するのでご安心ください。

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監修者

主任

藤本 久幸

《略歴》

弊社指定の水道メンテナンス研修プログラムを修了し、高度な技術と知識を身に着け年間約800件の現場で対応を行う水回りトラブル解決のエキスパートである。
実際に様々なトラブルの対応を行った経験から水回りのトラブルでご家庭で実践可能なことから、トラブルを予防するために行えることをお届けしたいと思っています。