お風呂場の臭いをどうにかしたい！原因と対処法とは？

お風呂から嫌な臭いが・・・

どこからともなく臭う不快な臭い。どうやらお風呂場から臭ってくる・・・。下水臭さやカビ臭さ、腐敗臭など、とても気になります。お風呂場の臭いを解消するには、まず原因を確認することが大事です。今回はお風呂の臭いについてまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

お風呂が臭う原因と対処法

お風呂が臭う原因はさまざまなことが考えられます。ここでは、お風呂が臭う原因別に対処法をご紹介していきます。

・排水トラップに異常がある

排水トラップとは、排水溝内の構造のことで、下水の臭いを防いでくれるものです。この排水トラップによって、排水口内に常に水が溜まった状態になり、下水の臭いや虫の侵入も防ぐことができます。強烈な下水の臭いや硫黄のような腐敗臭は、排水トラップの異常が考えられます。何かしらの原因で排水トラップに異常をきたすと、下水の臭いを防ぐことができなくなり、お風呂場に悪臭が充満してしまうのです。

【対処法】

一般的に、排水口内には4～5個の部品があり、太い筒のような部分を封水筒といい、水を溜める役割を担っています。この封水筒がきちんと取り付けられているか確認してみましょう。きちんと固定されていなかったり、破損したりなどと正常に機能を果たしていない場合は、臭いを防ぐ効果がなくなります。

封水筒はメーカーから取りよせることや、ホームセンターやネットでも購入できるものもあります。部品が手に入り封水筒を外せる場合は自分で交換してください。取り外しが難しく、腐食がひどい場合は専門業者に修理を依頼することをおすすめします。

・排水口が汚れている

お風呂場の排水口は、石けんやシャンプー成分や、皮脂や抜け毛などが溜まりやすく、掃除を怠ると雑菌が繁殖して臭いが発生してしまいます。ドブのような臭いは、排水口の汚れが原因と考えられます。

【対処法】

排水口の汚れによる臭いを解消するには、排水口のパーツを外してきれいに掃除することが必要です。排水口の掃除には、重曹やクエン酸、お酢を用意してください。重曹やクエン酸はホームセンターやネットで購入できます。スーパーや100円ショップなどでも手に入るので、常備しておくのがおすすめ。その他に、ゴム手袋と、割り箸や使い古しの歯ブラシなども用意してください。

まずは、排水口のパーツを外して、目に見える髪の毛などのゴミを取り除きます。ゴミが取り除けたら、各パーツに重曹を振りかけて歯ブラシでこすってください。排水口の周りも重曹をかけて歯ブラシでこするときれいになります。

排水口には重曹を1カップほど振りかけ、クエン酸水やお酢を流し込みます。重曹とクエン酸が混ざって発泡することにより、汚れを浮き上がらせます。この時に炭酸ガスが発生しますが、吸っても無害なので問題ありません。

重曹には水回りの皮脂汚れやヌメリを分解する効果がありますので、汚れやヌメリが気になる部分は小まめに掃除すると効果的です。クエン酸には消臭や殺菌効果があるので、クエン酸水をスプレーボトルなどに入れて、お風呂上がりにスプレーしておくのをおすすめします。

・床や壁が汚れている

汗臭さやこもったような臭いは、床や壁の汚れが原因の可能性が。皮脂や垢が床や壁に付着して酸化すると、汗臭い臭いを発します。水が溜まりやすい床も雑菌が繁殖しやすく、ピンク色のヌメリが発生します。ピンク色の汚れは放って置くと黒カビが発生しますので、定期的に掃除して取り除きましょう。

【対処法】

お風呂場の壁と床には、皮脂と水アカ汚れが混在しています。皮脂は酸性、水アカはアルカリ性で汚れの種類が違いますが、重曹とクエン酸を使えば一度にこれらの汚れを落とせます。

スプレーボトルに、300ml～500mlのぬるま湯に重曹とクエン酸を2:1の割合でよく混ぜて、床や壁にスプレーします。15～30分ほど放置したあとお湯で洗い流してください。汚れがひどい時は数時間置くと効果的。一気に混ぜると炭酸ガスが発生して溢れてくるので、少しずつ入れて混ぜてください。それでも汚れが取れない場合は、専門業者に依頼して掃除してもらうのをおすすめします。

・風呂釜が汚れている

風呂釜の汚れも臭いの原因になります。生臭いような臭いは、風呂釜の汚れが原因の場合があります。汚れがたまると、コバエも発生しますので小まめに掃除するようにしましょう。

【対処法】

風呂釜の汚れは、市販の専用洗剤や粉末漂白剤などを使って汚れを掃除します。汚れがひどい場合は、専門業者に依頼して掃除してもらうのをおすすめします。

・換気扇内にカビが生えている

カビ臭い臭いがしたら、換気扇のカビが原因かもしれません。お風呂場の換気扇は、湿気を含んだホコリが溜まりやすく、黒カビが発生しやすい環境です。換気扇にカビが生えていると浴室内もカビが発生しやすくなるので注意が必要です。

【対処法】

換気扇のパーツを取り外して各部品の汚れを落としましょう。市販のカビ専用洗剤を使うのがおすすめです。筒状になった羽根部分が特に汚れていますので、丁寧に汚れを落としてください。換気扇の分解が難しい場合は、専門の業者に依頼して掃除してもらうことをおすすめします。

お風呂場の臭いの予防策

お風呂場の臭い予防策は、小まめに掃除することはもちろん、換気が大切です。お風呂を使用した後は、水気を拭いて換気をしっかりして、雑菌の繁殖を予防して臭いを防ぎましょう。

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監修者

主任

藤本 久幸

《略歴》

弊社指定の水道メンテナンス研修プログラムを修了し、高度な技術と知識を身に着け年間約800件の現場で対応を行う水回りトラブル解決のエキスパートである。
実際に様々なトラブルの対応を行った経験から水回りのトラブルでご家庭で実践可能なことから、トラブルを予防するために行えることをお届けしたいと思っています。