水のコラム
台所の排水口、その構造と詰まりが発生する仕組みとは
シンク内の水が減らない、そんな時は詰まりかも
料理に使ったお湯をシンクに流したらなかなか水位が減らない、それどころか汚れた水が逆流してきた、そんな時はおそらく台所の排水部分に詰まりが発生しています。詰まりの原因は一つではなく、ゴミ受け、排水トラップ、排水ホース、排水管など各所でさまざまな理由の詰まりが発生する可能性があります。
今回は特にシンクから近く、詰まりが発生した際のお手入れが楽な排水口付近に関して、その構造と詰まる理由、対処法について確認していきましょう。
台所の排水口の構造
台所の排水口はいくつかの部品に分解できます。台所の形式により構造には差異があるので、自分の家の排水口がどのような構造になっているか確認しておくとトラブル発生時の対処をスムーズに行うことが可能です。
・排水口カバー
排水口カバーは食器や食材などが排水口に落ちるのを防ぐための部品です。放射状に亀裂が入ったゴム製の菊割ゴムや、ステンレス製のものなどさまざまな製品が販売されています。ゴム製のものは劣化しやすいので定期的に交換が必要ですが、金属製のものは比較的長い期間使用することが可能です。
適切な排水カバーを選択することにより、食材のクズがゴミ受けにたまるのを防ぎ、排水口のメンテナンスがしやすくなります。中にはシンクに水をためる際に用いる止水蓋がセットになっているものも販売されています。
・ゴミ受け
排水口内に流れ落ちた食材クズやゴミなどが排水管まで流れないようにせき止めるフィルターの役割を果たすカゴです。流し台バスケットなどと呼ばれることもあります。金属製のものとプラスチック製のものがあり、平たいものや円柱状のものなど排水トラップの仕様によって形状にもバリエーションが見られます。
細かいスリットや網目状の構造でゴミをキャッチし水だけを流す仕様になっているので、メンテナンスを怠ると特に詰まりが発生しやすい場所です。水切りネットを設置することでゴミの回収が楽になる他、ネットだけでゴミ受けの機能を果たせる製品も販売されています。円柱状のものの一部は後述する防臭ワンの役割も兼ねています。
・トラップ部分
シンク下の収納部に伸びている、排水ホースにつながれた部分です。ここに水をため、その上部を防臭ワンでふさぐことにより、排水管から悪臭や虫が上ってくることを防いでいます。この先にゴミが流れてしまうと排水ホースや排水管で詰まりが発生するため、ゴミ受けを外した状態での清掃には注意が必要です。
台所の排水口が詰まる原因
台所が詰まる原因は主に料理や清掃に使われる物が由来です。多くの場合は先述したゴミ受けが設置されているため、大きな異物が原因となって致命的な詰まりが起こることは多くありません。
・食材クズ
食材のクズや食器など大きめのものはすべて排水口カバーやゴミ受けに引っかかるため、これらが排水口の奥でつまりの原因となることは基本的にありません。しかし逆に言えば、ゴミ受けのメンテナンスを行っていない場合は食材クズがたまり続けて詰まりを引き起こす可能性があります。定期的に排水口カバーを開け、内部の確認を行いましょう。
・ぬめり
調味料や細かい食品のカス、洗剤などの汚れは微生物が繁殖する栄養分となります。また排水口内は水に接している時間が長いため、これを養分とするぬめりの発生が非常に多くなるのです。このぬめりはさまざまな細菌が形成するバイオフィルムという物体で、放っておくとゴミ受けの隙間を簡単にふさいでしまいます。排水口より水に触れる時間が少ないシンク周辺には黒カビが繁殖するケースも見られます。
・油
油は冷えて固まるとゴミ受けや排水トラップ内に固くこびりつき、水の流れを阻害してしまいます。排水口より先の排水ホースや排水管、あるいは汚水桝や下水管でも詰まりの原因となる可能性があるので、調理に使った油や使用済み食器の油汚れは可能な限り拭き取って、排水口に流さないようにしましょう。
台所の排水口が詰まった時の対処法
排水口が詰まった場合は、最初に排水口カバーを外し、内部のゴミ受けを確認します。ゴミがたまっていた場合は捨てて清掃を行いますが、防臭ワンと一体型のゴミ受けの場合はこの際にシンク内の汚れが排水トラップから先に流れないように注意が必要です。
ゴミ受けにぬめりや汚れが付着していた場合は、洗剤と歯ブラシなどを使って汚れを落とします。この際、塩素系漂白剤に浸け置きにしておくと、効果的に汚れを落とすことが可能です。同様に防臭ワンも取り外して清掃を行います。
排水トラップ内が汚れている場合は排水口から掃除を行うことも可能ですが、汚れが流れてしまう可能性もあるので、可能であれば排水トラップを取り外して清掃することをおすすめします。排水トラップを取り外すには、シンク下のホースと接続されているナットを外し、次に天井部分のナットを外し、シンク側から引き抜く必要があります。この時に汚水が溢れる可能性があるので、タオルやバケツを用意しておきましょう。
また、油汚れやぬめりに効果があるパイプクリーナー系の薬品を使うことで、排水口より先の詰まりもある程度は解決ができます。定期的にメンテナンスとして用いるのも有効なので、普段から清潔な台所を心がけましょう。
台所の詰まりでお困りならおおいた水道職人に連絡を
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監修者
主任
藤本 久幸
《略歴》
弊社指定の水道メンテナンス研修プログラムを修了し、高度な技術と知識を身に着け年間約800件の現場で対応を行う水回りトラブル解決のエキスパートである。
実際に様々なトラブルの対応を行った経験から水回りのトラブルでご家庭で実践可能なことから、トラブルを予防するために行えることをお届けしたいと思っています。
大分のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「おおいた水道職人(大分水道職人)」