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水のコラム

それだけで大丈夫?トイレの正しいお掃除方法を徹底解説!

2021年10月17日 トイレのメンテナンス



その嫌な臭いの原因は便座かも!?


トイレのアンモニア臭は、掃除で落としきれなかった尿の汚れが原因です。

尿汚れをそのままにしておくと、尿中のカルシウムが化学反応を起こして、カルシウム化合物になります。

これが、尿石と呼ばれるものです。


尿石は、臭いだけでなく便器の黄ばみの原因になりますが、普通のお掃除ではなかなか落ちません。

毎日欠かさず掃除しているのに、アンモニア臭に悩まされているのであれば、お掃除の場所に問題があるのかもしれません。


トイレ掃除というと、便器をブラシでこすったり、床を雑巾がけしたりするのが、一般的な方法です。

しかし、尿の汚れはそこだけについているわけではないのです。


たとえば、便座の掃除は普段から念入りに行っていますか?

もしそうでなければ、便座を上げて裏を見てみてください。

予想以上にひどい汚れがこびりついているかもしれません。

便器と違って、正しいお掃除方法がわからないという方に向けて、便座のお掃除方法を紹介します。


・便座の正しいお掃除方法

近年、ほとんどの家庭に温水洗浄便座が普及しています。

温水洗浄便座は複雑な作りになっている部分もあるので、掃除しにくいイメージがあるかもしれません。


しかし、毎日の掃除では目に入る部分だけ、除菌クリーナーなどで拭けば大丈夫です。

便座についているのは尿か皮脂です。

尿石になる前の尿であれば、拭き掃除で簡単に落ちます。


便座の座面からその裏、そして便器の便座が触れる部分の順番で、除菌クリーナーで拭き上げていきましょう。

汚れの少ない方から拭いていくことで、無駄なく除菌クリーナーを使えるので、ぜひこの順番通りに掃除してみてください。

最後の除菌クリーナーを流して、普段の便座の掃除はおしまいです。


それとは別に、月に1回くらいでよいので、その他の部分の特別なお掃除をしましょう。

まずは、温水洗浄便座のノズルです。

自動洗浄機能がついてるものもありますが、万能な機能であるとは決していえません。

自分の目で、汚れがないかどうか確かめるようにしましょう。


ノズルを引き出したら、除菌クリーナーで拭きましょう。

ここまでの作業だったら、普段のお掃除に組み込むのもおすすめです。


特別なお掃除の日であれば、普段お使いのトイレ用中性洗剤を使いましょう。

ノズルに中性洗剤を吹きかけてから、ブラシで優しくこすります。


あまり力を入れ過ぎると、故障の原因となるので、あくまで柔らかくこすってください。

温水が出てくる小さなの穴の周囲は、歯ブラシでこすると効率的です。

最後は、除菌クリーナーで拭き取っておしまいです。


もし、ノズルについた水垢が気になるようであれば、クエン酸をおすすめします、

200mlの水(もしくはぬるま湯)に小さじ1杯くらいのクエン酸を溶かし、スプレーボトルに詰めて、水垢に吹きかけてください。


水垢はアルカリ性の汚れなので、酸性のクエン酸がよく効きます。

こちらも、中性洗剤の場合と同様に、最後に除菌クリーナーで拭き取りましょう。


トイレ掃除のNG行為


ここからは、トイレ掃除でやってはいけないことをご紹介します。

普段の掃除でついやってしまっていることが、かえってトイレを不潔にしているかもしれません。


・トイレの床にいきなり掃除機をかける

トイレの床を掃除するとき、手始めに掃除機をかけている方はいませんか?

実は、これはあまりよいことではありません。

トイレの床を掃除するときは、床に置いてあるものをすべてどかしてから、除菌クリーナーや雑巾で拭き上げましょう。


もし掃除機をかけたいのであれば、そのあとです。

そうでないとノズルに尿が付着してしまい、トイレに尿を広げることになるうえに、他の部屋で掃除機を使うときに尿を持ち込むことになってしまいます。


・トイレブラシの選び方と保管方法は大丈夫?

トイレブラシはどんなものを使っていますか?

便器のフチに裏は、掃除しにくいため一番汚れが溜まりやすい部分です。


一般的なトイレブラシは、フチの裏を掃除するときにかなり使いにくいことがあります。

ですから、便器のフチの裏には、専用のブラシや100円ショップにあるツインブラシを使うとよいでしょう。


フチの裏の形にしっかりフィットして、汚れを掻き出せます。

硬さが異なるブラシが2種類ついているため、汚れに合わせてブラシを選んでください。


また、掃除したあとのブラシはどうしていますか?

掃除が終わったら、すぐにケースに入れてしまうのはあまりおすすめできません。

ブラシに溜まった水滴のせいで、カビが生えたり、悪臭を放ったりすることがあるからです。

きちんと乾かしてから、しまうように心がけましょう。


・トイレタンクに洗剤を流してはいけません

トイレタンクを掃除するのはよいのですが、洗剤を使わないほうがよいでしょう。

洗剤のせいで、トイレタンク内の部品が動作不良を起こすことがあるからです。

トイレの手洗い場を掃除するときも、なるべく洗剤は使わないようにしましょう。

毎日掃除していれば、洗剤がなくても汚れはきちんと落ちます。


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監修者

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主任

藤本 久幸

《略歴》

弊社指定の水道メンテナンス研修プログラムを修了し、高度な技術と知識を身に着け年間約800件の現場で対応を行う水回りトラブル解決のエキスパートである。
実際に様々なトラブルの対応を行った経験から水回りのトラブルでご家庭で実践可能なことから、トラブルを予防するために行えることをお届けしたいと思っています。

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