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水のコラム

シャワーヘッドの交換を検討するべきタイミングとは?

2021年12月23日 シャワーの水漏れ



シャワーヘッドは長年使用していると確実に劣化していきます。故障するまで使う方も多いですが、種類も豊富で節水機能や塩素除去機能、マイクロバブル機能などが付いているものもあり、交換することで一気に利便性が高まります。また、おしゃれでデザイン性が高いものもあります。


しかし、交換したいと考えていても、種類が多く迷ってしまったり、きちんと取り付けられるか不安だったりといった理由から、今のシャワーヘッドをそのまま使用しているという方も多いと思います。そこでこの記事では、シャワーヘッドの交換を検討するべきタイミングと交換手順について解説します。



シャワーヘッドの交換を検討するべきタイミング


シャワーは多くの家庭では毎日のように使用しますし、生活にはなくてはならないものといっても過言ではありません。それだけに、いきなりシャワーが不具合を起こすと大変不便です。


とはいっても、使えるのに交換するのは少しもったいないと感じる方も多いことでしょう。そこで、ここではシャワーヘッドの交換を検討するタイミングについて解説していきます。


勢いが弱くなった

シャワーは長年使用していると水やお湯の勢いが弱くなります。水道水には塩素やミネラルが含まれていて、このミネラルや水垢がシャワーヘッドの小さな穴一つひとつの内側に付着していきます。


こまめに掃除をしていけば取り除くことはできますが、シャワーヘッドの穴を一つ一つメンテンナスする必要がありますし、中に汚れが溜まるとなかなか落とすのが難しくなります。このようにシャワーヘッドからの水やお湯の勢いが弱くなったら、シャワーヘッドの交換を検討するタイミングです。


キズや破損がある

シャワーを長年使用していると、シャワーフックから取る時に取り損なったり、使用後にシャワーフックに掛け損なったりして床に落としてしまうことがあります。


そうすることで、落とした時の衝撃や経年劣化によってひびが入ったり、欠けたりしてシャワー穴以外の部分からも水やお湯が漏れてしまう状態になることがあります。シャワーヘッドにキズや破損がある場合は、シャワーヘッドの交換を検討するタイミングです。


10年以上使用している

シャワーヘッドの寿命は8~10年ほどとされています。シャワーヘッドには水垢以外にも石けんカスや皮脂などの汚れも付きやすく、長年使用することで目詰まりやカビが発生します。そのため、衛生面からみても、長く使うためにも、シャワーヘッドを日々こまめにお手入れすることは大切です。


しかし、お風呂掃除は浴槽や床・壁など日々掃除をする必要があり、なかなかシャワーヘッドのメンテナンスまで手が回らないのが実情ではないでしょうか。シャワーヘッドはデザインもおしゃれなものがたくさん出ていますし、節水機能付きや塩素除去機能、マイクロバブル機能などの機能が付いたものもあります。10年以上使用している場合は、衛生面以外にもデザインや新しい機能を追加する意味でも交換を検討してもいいかもしれません。


シャワーヘッドの一般的な交換手順


シャワーヘッドは本体価格もそれほど高くなく、交換作業も難しくはありません。しかし、メーカーやシャワーヘッドの種類によって交換方法が違います。シャワーヘッドとホースが一体になっている「ホース一体型」、シャワーヘッドとホースが別々の「ホース分解型」の2種類があります。


また、同じメーカーのシャワーヘッドを交換する場合と、違うメーカーのシャワーヘッドを交換する場合もあります。ここではそれぞれ交換方法を紹介します。お風呂の元栓を閉めてから作業を行い、作業が終わったら元栓を開きます。


同じメーカーのシャワーヘッドを交換

同じメーカーのホース分解型シャワーヘッドの交換方法は、まずシャワーヘッドとホースのつなぎ目を反時計まわりに回して外します。Oリングを新しいシャワーヘッドの付け根に取り付けます。新しいシャワーヘッドを時計回りに回して取り付けて、水を出してみて正常に出るか確認して完了です。


違うメーカーのシャワーヘッドを交換

違うメーカーのホース分解型シャワーヘッドの交換方法は、まずシャワーヘッドとホースのつなぎ目を反時計まわりに回して外します。ホースとシャワーヘッドをジョイントさせる蛇口アダプターをホースの先端に取り付けます。Oリングを新しいシャワーヘッドの付け根に取り付けます。新しいシャワーヘッドを時計回りに回して取り付けて、水を出してみて正常に出るか確認して完了です。


同じメーカーの一体型シャワーヘッドの交換

同じメーカーのホース一体型シャワーヘッドの交換方法は、シャワーホースの根本のナットをウォーターポンププライヤーで取り外します。新しいホース先端の袋ナットにパッキンを入れてホースを水栓に取り付けます。ナットを締めて水を出してみて正常に出るか確認して完了です。


違うメーカーの一体型シャワーヘッドの交換

違うメーカーのホース一体型シャワーヘッドの交換方法は、シャワーホースの根本のナットを取り外します。蛇口アダプターをホースの先端に取り付けて、新しいホース先端の袋ナットにパッキンを入れてホースを水栓に取り付けます。ナットを締めて水を出してみて正常に出るか確認して完了です。


メーカーが同じでもアダプターが必要な場合がある

メーカーが同じであってもサイズが違うとアダプターが必要になります。逆に違うメーカーでもサイズが同じであれば、アダプターが不要な場合もあります。


シャワーヘッドを交換する際に起きがちなトラブル


シャワーヘッドの交換はそれほど難しくありませんが、メーカーも多く種類も豊富なので「新しいシャワーヘッドを購入したけど、取り付けられなかった」ということがないように、事前の確認が必要です。確認する点はシャワーヘッドの種類や重さ、ホースの長さ、メーカーなどです。それぞれ説明していきます。


シャワーヘッドの種類の確認

シャワーヘッドには大きく分けて、シャワーヘッドとホースが別々のホース分解型とシャワーヘッドとホースが一体になっているホース一体型の2種類があります。ホース分解型はシャワーヘッドとホースのつなぎ目を反時計に回せば外れます。ホース一体型はシャワーヘッドとホースを同時に交換する必要があります。まずは現在使用しているシャワーヘッドがどちらかを確認する必要があります。


メーカーの確認

同じメーカーのシャワーヘッドであればそのまま交換できますが、違うメーカーのシャワーヘッドを取り付ける場合は、蛇口アダプターをホースの先端に取り付ける必要があります。


まずは現在使用しているシャワーヘッドのメーカーを確認します。ヘッドとホースの接続部分や水栓本体にメーカー名の記載があります。水栓本体とホース・シャワーヘッドは通常同じメーカーで揃えることが多く、メーカーにはINAX ・TOTO・LIXIL・KVK・ MYM・ SAN-EI・カクダイ・タカギなどがあります。


シャワーヘッドの現物や写真を撮ったり、品番の写真を撮ってお店に持っていったりすると確実です。品番のシールはシャワー水栓周りの目立たないところに貼ってあることが多いです。


ホースの長さを確認

ホース一体型の交換を行う場合は、ホースの長さを確認します。現在使用しているホースの長さの確認やシャワーフックに掛けた時に床につかないかどうかも考慮して長さを選びます。


重さや大きさの確認

小さなお子さんがいる場合などは、シャワーヘッドの重さや大きさを考慮して選びましょう。


まとめ


今回はシャワーヘッドの交換を検討するべきタイミングについて解説しました。シャワーの勢いが弱くなったり、シャワーヘッドにキズや破損があったり、10年以上使用しているは交換を検討してもいいタイミングです。


交換する場合はまずシャワーヘッドのタイプが「ホース分解型」と「ホース一体型」どちらなのかを確認する必要があります。ホース分解型はシャワーヘッドだけで交換ができて、ホース一体型はシャワーヘッドとホースを同時に交換する必要があります。次に現在使用しているメーカーを確認します。同じメーカーであればそのまま交換できますが、違うメーカーのシャワーヘッドを取り付ける場合は蛇口アダプターが必要になる場合があります。


シャワーヘッドの種類や重さ、ホースの長さ、メーカーなどを確認して、お好みのシャワーヘッドを取り付けてみてください。



監修者

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主任

藤本 久幸

《略歴》

弊社指定の水道メンテナンス研修プログラムを修了し、高度な技術と知識を身に着け年間約800件の現場で対応を行う水回りトラブル解決のエキスパートである。
実際に様々なトラブルの対応を行った経験から水回りのトラブルでご家庭で実践可能なことから、トラブルを予防するために行えることをお届けしたいと思っています。

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