水のコラム
トイレの節水対策をする方法と注意点
節水トイレが登場
トイレが勢いよく流れ過ぎると、何だか水がもったいないと節約したくなる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
エコが叫ばれる時代にトイレのメーカー各社も、水量をより減らせるトイレの開発に取り組んでいます。
便器の水の流れ方を工夫する方法や、便器のおまる部分にコーティング加工を施すことで水の勢いを借りなくても便が流れやすくするなどさまざまなタイプの節水型トイレが登場しています。
もっとも、節水をしたい方は環境対策だけではなく、現在の家計を節約したい方も多いはずで、新発売されたばかりの高価なトイレを購入して交換しようとは思わないかもしれません。
そこで、各家庭においてさまざまな取り組みがなされています。
ご自宅でも簡単に行いやすいDIYによるトイレの水の節約術を、その方法を比較しながら、行うにあたっての注意点を確認していきましょう。
ペットボトルは危険
巷で流行った方法の一つに、トイレのタンクの中にペットボトルを入れて水量を増やしたようにボールタップに錯覚させるという方法がありました。
トイレというのは、レバーを上げて水を流すとボールタップやフロートバルブといった排水弁が引き上げられ、タンク内の水が便器へと流れ出て汚物を流す仕組みになっています。
便器内に水が流れて、水位が下がると給水が始まります。
そこで、タンク内にペットボトルを入れることで、タンク内に溜まる水の量を減らせるという方法です。
ですが、この方法はおすすめできません。
ペットボトルを長く放置することでタンク内に傷をつけてしまい、ボールタップの動きに異常が生じて、修理が必要になるケースも少なくありません。
中にはボールタップなどの排水弁がペットボトルを入れたために故障し、水が止まらなくなって、かえって水道代がかかってしまったという、本末転倒なケースもあるのです。
もし、ペットボトルをご利用なら今すぐ取り外すのが賢明です。
節水リングは選び方が大切
節水リングにもさまざまな商品がありますが、トイレタンク内の排水弁の上に取り付けることで、リングの重みで排水弁を通常より早く閉じさせるというアイテムです。
早めに閉じるので、流水量を減らして使用する水の量を抑えられる仕組みになっています。
低価格なうえ、中には40%もの節水効果が期待できる製品もあります。
一方で、製品の品質によってはトラブルが生じるケースもあるので、注意が必要です。
たとえば、タンク内に取り付けて1年ほど経過したとき、本体のメッキが剥がれ、錆が発生し、取り付け金具の針金の変形してしまいました。
これによってリングが排水弁から外れてしまい、排水弁と排水口の間に挟まったことで、水が止まらなくなるというトラブルに発展してしまったのです。
この事例は消費者センターに相談が挙げられ、メーカー側が材質の全体をステンレスに変更することで決着がついています。
つまり、リングを使いたいならば、素材や品質、使い方や口コミなどをよく比較して選ぶようにしましょう。
水洗トイレ節水器ロスカットという便利グッズ
トイレの節水をDIYで試みる方に注目を集めているグッズとして、リングと並んで人気なのが水洗トイレ節水器ロスカットです。
トイレのタンク内にあるゴムフロートと呼ばれる排水便に取り付けることで、流れ出る水の量を抑えて水を節約するという仕組みです。
最初は勢いよく流れ、次第に水の量が減っていきます。
メーカーの案内によれば、4人家族で1ヶ月30回排水したとして、2ヶ月で水量9立方メートルの節水ができ、水道代として2ヶ月で3,459円、年間で20,754円の節約ができるというアイテムです。
ただし、どんなトイレでも使えるわけではないので注意しましょう。
最新の自動洗浄トイレなどレバー式ではなく、電源ボタン式のトイレや、タンクレスのフラッシュバルブ式トイレ、タンクが高い位置に設置されるハイタンク式や、もともと節水型のトイレには使えません。
トイレが最小限の水で流せるように設計されているので、これ以上、節約したら流せなくなるからです。
節水しすぎに気を付けよう
トイレの水の勢いが強い、いつまでも水が流れている、タンクになかなか水が溜まらないとなると、節約してくなる気持ちは分かります。
ですが、水量や水圧が少な過ぎて流れにくくなるのは厄介です。
便器の中からは姿を消しても、排水管の奥で流れずにつまってしまう恐れもあります。
下水まで落ちきれずに残った汚物が少しずつ堆積して、ある時、トイレがつまり、使えなくなる恐れもあるので、自力での節水のし過ぎには気を付けましょう。
トイレの節水対策でお困りなら
おおいた水道職人は大分市、別府市、臼杵市、杵築市、宇佐市など大分県全般で水回りのトラブルを解決している水回りのプロです。
トイレの節水対策によるトラブルをはじめ、浴室や洗面所、キッチンでの水漏れやつまりなど、水回りのトラブルでお困りの際には、ぜひ気軽におおいた水道職人にお問い合わせください。
監修者
主任
藤本 久幸
《略歴》
弊社指定の水道メンテナンス研修プログラムを修了し、高度な技術と知識を身に着け年間約800件の現場で対応を行う水回りトラブル解決のエキスパートである。
実際に様々なトラブルの対応を行った経験から水回りのトラブルでご家庭で実践可能なことから、トラブルを予防するために行えることをお届けしたいと思っています。
大分のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「おおいた水道職人(大分水道職人)」